『生殺与奪の権利』を与えられた家系の話
2017-11-26 家系
法事で実家に帰った時、叔父と二人で飲んでいたら、この家にも昔は変な習慣があったんだよ、って酔っ払いながら教えてくれた。それと関係あるのかわかりませんが、うちの家系は祖母が言うには領主様から一定の地域の※生殺与奪の権利(せ […]
2017-11-26 家系
法事で実家に帰った時、叔父と二人で飲んでいたら、この家にも昔は変な習慣があったんだよ、って酔っ払いながら教えてくれた。それと関係あるのかわかりませんが、うちの家系は祖母が言うには領主様から一定の地域の※生殺与奪の権利(せ […]
2017-11-08 家系
俺んちに祭ってある屋敷神様、石積んであるだけなんだけど、子供が触ると祟られて死にかけんだぜ。実際、じいさんも親父も俺も娘も息子も小さい頃、その石を崩して死にかけた。死ねばそれまで、生き残れば神様が守ってくれるっていう約束 […]
2017-10-06 家系
うちの田舎のおばあさんに子供のころ聞いた話。S県の県庁所在地の山のある方におばあさんの実家があるんだが、室町時代か戦国時代の頃に、その付近を治めていた殿様がいたそうだ。ある時、秋の終わりごろに他国との境界に戦に出ることに […]
2017-09-13 家系
知り合いの話。造り酒屋をしている彼は、毎年の初めに、地元の神社に新酒を寄贈している。新年の儀が終わると舞台に青い養生シートが引かれ、その上で彼が持ってきた樽酒を木槌で開き、詣で客にお神酒として振る舞うのだという。 ある年 […]
2017-07-27 家系
うちの爺さんの田舎は四国の山ん中で、子供のころに結構大きな山火事が発生したらしい。火の手は相当に強かったらしく村の衆はなすすべなく見守るほか無かったと。村では段畑に新しい作物を植え始めたばかりで、その畑を気にした若いモン […]
2017-07-25 家系
田舎のばーちゃんに聞いた昔話。ある若い娘が、知り合い数人で山に山菜を取りに行ったんだそうだ。昼飯を食っているときに、その娘がちょっと用を足してくるとしげみに入ったままいくら待っても帰ってこない。皆で大声で娘を呼んでも返事 […]
2017-07-13 家系
知り合いの話。大戦前のことだ。彼の里では、毎年夏の終わりに盆踊りを執り行っていた。規模は小さいながらも、会場には提灯を吊るし櫓が組まれ、夜店も出た。その里では大切な行事だったそうだ。 彼のお爺さんは、会場の設営や撤去など […]
2017-07-08 家系
大雨で溶けるように崩れた斜面に、人骨が散らばっていた。崩れた地面の元をたどれば、頭蓋骨だけで、百近くあった。巨大な穴を掘り、そこへまとめて埋葬したようだった。 「埋葬じゃないよ。」 彼は言う。 「あれはね、生き埋めですよ […]
2017-06-07 家系
知り合いの話。彼の実家では少し前まで、山頂の小さな野原で火葬をおこなっていた。山奥の集落ゆえ、死人が出ると村内で埋葬するしかなかったのだ。火葬をする夜は村の家々は固く扉を閉め、物忌みをしていた。何でもその山には性質の悪い […]
2017-05-12 家系
うちの田舎は瀬戸内海に浮かぶ島なのね。で、小さいながらも一応、山はあるのね、名前は知らないけれど。昔は3年に一回大甕に酒を一杯入れて山中の祠にささげてたんだって。 何のためかというと・・・大きな蛇がいてそれを飲むんだって […]