見える人には見える歯医者に住み着くモノ
2017-06-11 妖怪
この前、歯医者に行った時の話。その日は徹夜明けで、ボケーっとしまま歯医者に行った。親知らずの抜歯の為に最初に麻酔して、麻酔が効くまでの少しの時間ウトウト寝てしまった。すると突然、顔にベチャッと冷たい物が乗ってきて、驚いて […]
2017-06-11 妖怪
この前、歯医者に行った時の話。その日は徹夜明けで、ボケーっとしまま歯医者に行った。親知らずの抜歯の為に最初に麻酔して、麻酔が効くまでの少しの時間ウトウト寝てしまった。すると突然、顔にベチャッと冷たい物が乗ってきて、驚いて […]
2017-06-09 妖怪
先輩の話。彼の故郷の山には、ツクシオニなる物の怪が出たという。 春先に土筆(ツクシ)狩りをしていると、中にどうしても抜けない土筆がある。子供らしく意地になって引っ張り続けると、根元の地中からヌッと真黒い腕が突き出されてき […]
2017-06-08 妖怪
昔、山に『山じじい』(山爺)という妖怪がいた。特に、四国の高知県に、そういう記録がたくさん残っている。高知藩の山の役人として、春木次郎繁則という人が、土佐郡本川郷の山村に勤めていた。この人が宝暦元年に書いた日記の中に、こ […]
2017-06-08 妖怪
夕方、かくれんぼうをして遊んでいると、かくれ座頭というじいさんが出てきて、『かくれ里』という、誰にも入れない世界に連れていくという。それがどこにあるか、誰にも分からなかった。 ある日、高尾山を歩いていた二人の男が、山の北 […]
2017-06-02 妖怪
友人の話。彼の実家がある山村には、一寸変わった物の怪が出たという。「舌盗み」とか「舌盗り」と呼ばれるそれに取り憑かれると、食べ物の味が全然わからなくなってしまうそうだ。山の主が他人の舌を借り、様々な味覚を楽しんでいるのだ […]
2017-05-31 妖怪
知り合いの話。その昔、彼女の祖父がまだ炭焼きをしていた頃の話だ。煮炊きに使う薪を集めに山奥を歩いていると、見覚えのない広場に足を踏み入れた。はて、この山ン中にこんな開いた所があったろうか?見れば下生えも綺麗に刈られていて […]
2017-05-31 妖怪
町外れの山に、かつて小さな火葬場があった。彼はそこで働いていたらしい。祭りの打ち上げで一緒になった際、そこでの話を色々聞かせてくれた。 「怖そうな現場ですね。とても私には務まりそうもないです」 そう言う私に、爺さんが答え […]
2017-05-29 妖怪
同僚の話。家族を連れて、牧場に遊びに行った。山の牧場はとても長閑で、乳搾りをしたり羊を触ったりして楽しんでいた。そうこうしてるうち、子供が奇妙なことを訴えだした。 「あそこに何かいるよ!」と言って柵を指差す。彼には何も見 […]
2017-05-27 妖怪
もうお爺さんになってしまった猟師の若い頃の昔の話。その日、彼はほとんど誰も立ち入らない「蛇山」という山に入った。周りにいくつか山があるが、その山は地元の部落の人も忌み嫌って入ろうとせず、草はぼうぼうで蛇はあちこちに出る不 […]
2017-05-23 妖怪
昔、一人でよく山中を縦走していました。特に中国山地。とある山なんですが、夜一人用テントで寝ていると、ズーンとかドーンとか山奥の方から音がするんです。 「こんな夜中に木を切るわけはないよなあ」 えらく不安になりましたが、結 […]