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遭うと病気になる『山みさき』の伝説

2017-07-25  

先日、近くの山すその道を歩いた。途中でかつてない倦怠感と脱力感に襲われた。どうしたのだろう。ゆっくり歩きながらも心細くなってくる。やっと家に帰り2時間ぐっすり寝こんで眼が覚めたら、私は祖母から聞いた「みさき」の話を思い出 […]

湯河原の山奥の古びた墓地で弁当を食べていた奇妙な家族

2017-07-22   心霊

小4の頃、両親と三人で湯河原に旅行に行った。ハイキングしてて遭難してしまい、山を三つくらいさまよった。とにかくありえないくらい山中を歩き回っていた。たぶん山一つ越えた辺りだと思う。少しパッと開けたあたりに出た。地面一面白 […]

【時間が止まる】真っ白い女が忘れていった湯呑み

2017-07-21   怪異

旅先で聞いた話。冬の終わり、日当たりの良い山の斜面で植え付けのための地拵えをしていた。昼までに一仕事終え、休息をとる。火を熾し、腰を下ろして弁当を拡げた。頭上には晴れ渡った空。南中の太陽から降り注ぐ日差しに目を細める… […]

ある時を境に、崖の方向に散歩する大人が出没するようになった

2017-07-20   心霊

子供の頃、家の周りの山を駆け回って遊んでいた。女の子の癖に直線距離で山手線の半分はあろうかと云う距離を尾根伝いで歩いていた。電話局の基地局のある山頂に上れば、三角州の向かいにあるテレビ塔のある山から雲が流れるのが見え、も […]

登山中、自分のザックに奇妙なものが入っていることに気づいた

2017-07-18   怪異

山って神聖な場所と思われがちですが、私はそうは思いません。 ちょっと前まで、私はよく学生時代の友人と山に登ったりしていました。ある日、自分のナップザックにお葬式用の塩が入っているのを見つけます。私は1つのナップザックを仕 […]

龍に関係する雨乞い信仰の山『大岳山』

2017-07-14  

妖怪博士「水木茂」が何かの本に、多摩の「大岳山には今でも龍が昇る。たまにそれを見る」と書いていた。大岳山は昔から、龍に関係する雨乞い信仰の山。 また、それとは別だが、ふもとの神社の入り口には雌雄の「龍」が奉納してある。こ […]

【不可侵の領域】山の神様に獲物を取られる

2017-07-12  

知り合いの話。彼のお爺さんが猟師をしていた時のことだ。冬期で食料が乏しくなっていた頃、折りよく鹿を見つけ撃ったのだという。鹿はよろめきながらも藪の中へ逃げ込んだ。 後を追って藪に踏み込んだ彼が見たものは、雪の上に置かれた […]

【ワープ?】雪山で見つかった老人の不可解な遺体

2017-07-11   怪異

雪山の尾根で老人の死体が見つかった。外傷はなく、死因は凍死。薄手のシャツにスラックスという軽装で足元はスリッパ履き。手にはなぜか雑誌が握られていた。 後の調べで、さらに不可解な事実が判明した。老人は、乗っていた旅客機が […]

【キャンプの怪体験談】秋を連れてくるミミズの大群の話

2017-07-10   妖怪

アウトドア好きの友人から聞いた話。彼と友人達で秋口にキャンプに出かけようって話になったらしい。山の中の空き地にテントを張って、みな寝静まった夜中のこと。酒も入っていたこともあり小便したくなって目がさめたんだと。でテントか […]

【死者の声】雪の中に混じって降る『雪様の風文』

2017-07-06  

昔、聞いた話。舞い落ちる雪の粒の中に、極くまれに、木の葉型のものがある。それを風文と言う。風文は、人肌に触れ、融ける瞬間、声になる。それは、山で遭難した人の今際のきわの言葉。はからずも死者となり、魂は黄泉路を、身は山路に […]