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【追ってくる】匍匐前進の老婆

2016-03-29   妖怪

ちょっと思い出した話を書いていいでしょうか・・・。 おい、ほふく前進ババアって見たことあるか? 部活後に先輩が唐突に聞いてきた。その言葉の響きに、みな思わず爆笑してしまった。彼は怖い話が大好きで、寮内バカメンバーもその影 […]

山の神社の湧き水

2016-03-29  

田舎の隣村の人から聞いた話です。その村には綺麗な湧き水のでる神社があります。私も飲んだことがあるのですが、とてもおししかったです。わざわざ、遠くから汲みに来る人も多いので、一人10リットルまでと制限しています。ある時、町 […]

「私と同じ顔をした男、見掛けませんでしたか?」

2016-03-28   怪異

山仲間の話。 学生時、部活でキャンプしていた時のことだ。そろそろ寝ようかと火の始末等始めていると、下方より足音が上ってきた。やがて彼らの前に現れたのは、ごく普通の背格好をした男が一人。紺のスーツと革靴という、およそ深山に […]

【とある遭難事故で】入れ替わった記憶

2016-03-27   怪異

道路端に置かれた花束。テント場や山頂の煙草、缶ビール。どちらも死者に捧げられ、供えられたものだ。 「いいんだよ、吸うのが供養なんだから」 その日の同行者は、そうした手合いだった。それほど煙草に困ってる訳ではない。ただ、面 […]

【雪山の妖怪】代々受け継ぐ「犬猟」での体験

2016-03-27   家系

俺の家族は代々猟をしていてその技術を受け継いでいる。それは俺が小学生の冬だった。じいちゃんとおやじが俺も猟に連れて行くということで、かんじきなどつけて雪山に歩いていった。そのときじいちゃんはなにか険しい表情をしていた。 […]

「異世界行き」のハイキング

2016-03-21   怪異

私は自然がとても豊かな田舎町に住んでいる者です。町自体はごく普通の片田舎でチェーン店も多くありますが、少し車を走らせればすぐに農地の風景が広がり、緑豊かな山脈のふもとに連なっています。都会から引っ越してきたばかりの頃は多 […]

【山が泣く日】北陸のある村で

2016-03-16   怪異

北陸のある村に仕事で訪れたことがある。 電車もなければバスも1日に一本しか走らないという過疎村で、見かける村人は畑仕事をしている年寄りばかり。仕事の関係でわたしはその村のある民家に泊めてもらったのだが、年甲斐もなくホーム […]

【霊の集会】その町に「鳥居」だけがある理由

2016-03-14   心霊

私の住んでいた町には小さな山があり、その入口にあたる部分には大きな「鳥居」だけがありました。 最初は入口の門のようなものかと思っていましたが、よく考えれば鳥居だけがあるのはおかしいと思うようになりました。神社があるわけで […]

開けてはいけない「祟り神の祠」

2016-03-11  

ある山間の集落の外れの山奥に必ず祟られる「祟り神の祠」というのが存在します。 その祠は、険しい崖の中腹の少し抉れた部分にあって、誰が何のために作ったのか見当もつかないということです。そもそも、その祠の存在が解ったのは、高 […]

【地図にない場所】山の中の一面ロウソクの空間

2016-03-10   怪異

その日、私は山の中で道に迷っていました。 その日は習い事に時間がかかり帰りが遅くなってしまったいました。その日は楽しみにしていたアニメの放送日で、このままでは完全に見そびれてしまうのです。最短ルートで帰りたかった私は、普 […]