キツネ」タグアーカイブ

【佐渡島の不思議な話】人外魔境の化け狸

2018-05-02   怪異

親父殿に聞きました。母ちゃんの実家は佐渡島の山奥にある。この山奥っぷりというのが半端ではなく、麓の「お隣さん」まで原チャリを飛ばして20分かかるというほんと~に辺鄙な所にある。これ、前置きね。 昔々、親父殿と母ちゃんが結 […]

【短編不思議な話】たくさんの光が移動する狐の嫁入り

2018-05-02   怪異

70過ぎのオヤジの子供の頃の話。夜の山の斜面に、星の様な光が数十個ポツポツ見える時が何回かあったそうだ。そして、その光が上下に移動するんだが、相対距離にして何十メートルもある山の斜面をすいすい上下に移動してる事になる、仮 […]

何度手放してもうちの家系に戻ってくる狐の尻尾に纏わる逸話

2018-03-06   家系

自分の家には、呪いと言うよりは加護みたいなものがあるらしい。その内容は、何故か取引相手や仕事仲間が事故に遭わなくなったり、病気が治ったり出世したり、良縁に恵まれたりするというもの。まあ、当初は自分もそんな話は全然信じてい […]

【宮大工シリーズ】酷い状態の稲荷神社を修繕した話【神主の隠し事】

2018-02-05  

俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話。オオカミ様のお堂の修繕から三年ほど経ち、俺もようやく一人前の宮大工として仕事を任されるようになっていた。 ある日、隣の市の山すそにある神社の神主さんが現れ、その神社で管理し […]

息子に「おりさん」という架空の友達がいる

2018-01-28  

今まで誰にも言ってこなかったけど最近悩んでるんで書く。俺は物心ついた頃からいわゆる幽霊が見えてて、ほんと怖くて怯えて生活してた。五才頃も夜中発狂したりしてたんで親に精神科連れてかれたりするガキだった。もちろん精神疾患なん […]

禁忌とされている夜の山での狩猟

2018-01-21   妖怪

昭和5年生まれの父親の話。わかりやすいように自己視点で書きますが、脚色はありません。父は地方の山村に生まれ、半農半猟の青年時代を送った。猟の腕は兄について回りながら鍛えたのもあり、30歳前には「目抜き」とあだ名されるほど […]

【不可解】友人の葬式に出て以来食欲が異常になった

2018-01-15   妖怪

友人の父上のお話です。お父さんが子供時代の友達のお葬式から帰宅後、急に食欲が激しくなったそうな。別人のようになって軽く2倍は食べる。そして右足(左足だったかも)を引きずるようになった。家族で心配していたら、紹介してくれる […]

UFOでも宇宙人でもない光の玉

2018-01-11   怪異

僕が中学の頃、矢追純一[注釈]全盛の頃に聞いた話。集落の人いわく、「UFOとかなんとかさわいどるけど、あんなもんは昔からいくらでもおる」 ・夜中に厠に起きて外に出ると、昼間のように明るい。 わけもわからずボーっとしている […]

【奇妙な呪文】神社で見た『お面のおっさん』

2017-11-29   妖怪

子供のとき神社でどんぐり拾って遊んでいたら「あかいみあおいみきいろのめ ついてたたいてもちにすな」とかなんとか聞いたこともないような変な歌が聞こえてきたんです。子供の声だったんで、私もあたり見まわしたら、スーツ姿のおじさ […]

【不気味】『音のない雨』が降ってきたとき

2017-11-28   妖怪

山仕事中に大雨に降られ、カッパを羽織って作業を続けた爺様。フードに当たる猛烈な雨音しか聞こえない中、黙々と下生えを刈っていると、ふと音が消えた。不信に思って顔を上げると、相変わらず雨粒は勢いよく顔に当たるのに音が一切聞こ […]