子供のとき神社でどんぐり拾って遊んでいたら「あかいみあおいみきいろのめ ついてたたいてもちにすな」とかなんとか聞いたこともないような変な歌が聞こえてきたんです。子供の声だったんで、私もあたり見まわしたら、スーツ姿のおじさんが背中向けて立ってたんです。
変だなって思っていると、そのおじさんがぴょんこぴょんこ飛び跳ねて藪の中に入っていっちゃったんです。藪に入ってすぐおじさんは顔だけこちらに突き出したんですが、おじさんは白い狐のお面をつけていました。でも目だけやたらとリアルでまるで本物みたいでした。そしてまたすぐに藪の中に入っていってしまいました。怖いというか不思議というか、今でも記憶に残っています。