怪異」カテゴリーアーカイブ

運命を変えた時の話

2016-01-19   怪異

私は一度だけ、運命を変えた事があります。 それは中学生の時でした。当時私は古いアパートに住んでいて、両親は共働きで、二人とも朝がとても早く、まず父が明け方に出かけ、それから少しして母も続き、学校に行く私が一番遅い外出をす […]

奇形児

2016-01-19   怪異

この出来事は30年ぐらい前に、私のおじさんが体験した話です。 おじさん(以後主人)の奥さん(以後妻)が、いよいよ子供を出産する日が近づいて来ていた。初めての出産を一週間後に控えていたのだ。 その日、妻は朝からなんとなく体 […]

怪奇物件

2016-01-17   怪異

まだ俺が学生だった頃の話。 入学した時から半年近く住んでいたアパートが、どうも不動産屋のミスで二重契約状態だったらしく、裁判になって俺は期限内に出て行かないといけなくなってしまった。不動産屋が菓子折りもって謝りに来て、期 […]

生き延びる恐怖

2016-01-16   怪異

今日ここで、私が9年前から苦しめられつづけている後悔と恐怖の記憶を、この話を見た人にほんの少しづつ持っていってもらえればいいなと思い、ここにこうして書かせていただきます。実際になにかが憑くわけではありませんが、そう記述す […]

あの時、アレさえ見なければ

2016-01-09   怪異

これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。 年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。 都会とは違い、空気が断然うまい。僕は、爽やかな風を浴びながら、 […]

Mの上京に隠された秘密

2016-01-08   怪異

知り合いに中途半端な歳で上京してきたフリーターのMがいるんだが、数人で家飲みしていた時に、上京の理由をMに結構しつこく訊いた奴がいた。Mは最初嫌がっていたが、酔っていたからか「絶対引くなよ」と前置きして話し出した。 Mは […]

生前の写真に写っていたモノ

2016-01-07   怪異

ある病院に、残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんは、まだその子の体がベットの上で起こせるうちに、最後に写真を撮ろうと思い、病気の子を真ん中にして、三人の写真を撮り […]

いつも見ているよ

2016-01-07   怪異

小学校六年の二学期の途中に地方へ引っ越した。転校をするのは初めてのことだった。不安に思っていた僕に最初に話しかけてきたのはT君というクラスのリーダー格らしき人で、いろいろと親切に面倒を見てくれたのだけど、他人の悪口を言っ […]

【北陸のとあるダム】いるはずがないモノ

2016-01-07   怪異

昭和初期は、治水のため各地の山間にダムが造られた時代でした。 今ほどに土木技術が発達していなかったので、ふもとから工事現場まで、山の斜面や崖沿いに、木やコンクリートで渡り廊下のような山廊を何キロにも走らせ、物資を運ぶ道と […]

そこには、確かに自動販売機があった

2016-01-06   怪異

もうだいぶ前の話。 ある夏の深夜、友人と二人でドライブした。いつもの海沿いの国道を流していると、新しくできたバイパスを発見。それは山道で、新しくできる造成地へと続くらしかった。ちょっと行ってみるかということになり、三十分 […]