ある夏、神奈川の茅ヶ崎市の海岸でのことです。
某テレビ局のスタッフたちが集まって海に遊びに来ました。とはいえ泳ぐのが目的ではなく、海岸でビールを飲むために。早いうちから飲みはじめた彼ら、日もかげる頃にはすっかり出来上がってます。と、一人の女性が気がつきました。「あら、Aさんは?」
そういえばさっきからずーっと姿が見えない。しかしみんなは慌てません。実はこのAさん、こうゆうことがしょっちゅうあるのです。みんなで行動してもいつの間にか一人でふらっと帰ってしまうこともあったとか。この時もみんなそう思い、たいして心配もせず彼を置いて帰宅したそうです。
そして夜遅くに電話が。
「おい、どうもAらしき水死体があがったって警察から。」
Aの家族が呼ばれ、死体の身元確認の為、霊安室へと向かいました。ベッドらしき上にカバーがかかっているものがいくつも…この中にAはいるのか?
「こちらなんですが…」
と警察官が指差したのはベットではなく床でした。
床のうえにシートがかかっているのです。
「ベッドがたりなかったのかしら?」
そう思ったのですが、よく見るとなぜかそのシートが盛り上がってる部分が異常に長いことに気がつきました。けして人の身長の長さではありません。
「なんかおかしくないですか?」
その問いに、警察の人は答えずただ確認してくれと言うばかりです。そのシートをめくると…Aの青白い顔が見えました。たしかにAです。そして…そのAの足には…なんと白髪の老婆がしがみついていたのです!これはどういうことだ!?問いただしたところ、この状態で二つの水死体が発見されたというのです。
そして死後硬直で固くて外せないし、ベッドに置ける長さでもなかったので床に安置したと…。老婆が溺れるのをAは助けたのか?いえ…その老婆は、3日前に海で自殺をはかり、行方不明になっていた老婆だったのです。3日間も老婆は海のそこで生きていたのでしょうか?それとも…道づれにするだれかをまっていたのでしょうか…
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この話は、稲川淳二の怪談で聞いた気がする。