最期の挨拶をしに来た従姉妹の話

霊感の強い友人の話です。彼女は一見今風の美人で、彼女が外国に留学していた頃の話です。
ある夜、夢に一つ下の従姉妹がでてきました。従姉妹は泣いて彼女に「辛い、悲しい」と訴えたそうです。「何があったの?」と聞いても泣くばかり。そこで彼女は従姉妹の実家に電話をしました。

電話に出た叔母さんはびっくりしながらも従姉妹が彼氏と別れて自殺未遂をして病院に運ばれ、今退院して家に帰って来たところだったとの事。本人とはとても話せる状態ではなかったためにその日は電話を切ったそうです。しかし翌日、従姉妹は再び自殺をはかり、死んでしまいました。外国にいたのでお葬式にはいけなかったと。

それから一週間後の事です。人気のない路地を歩いていた彼女の前にいきなり死んだ従姉妹が現れたのです。こう地面からすーっと沸き上がるように出てきたそうです。びっくりしている彼女に従姉妹は「いろいろとごめんね。お別れをいいにきたの。でも私の周りは真っ暗なの。私は何処にいったらいいの?」と泣きながら聞いたそうです。

彼女はその時何故かわかりませんがこう言ったそうです。「あのね、〇〇ちゃん、周りをよーく見てごらん。何処に光が見えるはずよ。その光に向かって真っ直ぐ歩いて行くのよ」すると従姉妹は「うん、わかった。いままでありがとう。元気でね。さようなら」とまた地面にすーっと吸い込まれて消えたそうです。

さすがの彼女もその時は震えが止まらなかったそうです。勿論その話を聞いてる間中、私も凍っていました。

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