【不気味な話】通学路の異変

幽霊とは縁のない俺だけど、なんつーか世の中の見てはいけないようなものをたまに見ます。
小学校の頃、俺の通学路は住宅地の隙間を縫うような、塀に挟まれた薄暗い小道でした。途中、古い大きな屋敷の廃屋に挟まれた道に3段の石段があるんですが、地面丸だしなのに石段なんか意味ねえなと思いながら毎日そこを歩いてました。

ある日、家の用事で2時間遅刻して学校に行く途中、角を曲がって例の道に入ると違和感が。石段が無いんです。ただのスロープでした。なんだか嫌な気持ちになって引き返して違う道から学校に行ったんですが、学校も終わって友達と一緒に帰っていると、石段はいつもの場所にありました。

誰かが一時的に持ち去っていたにしても車も入らない小道をあんな重い物を持って行けるとは思えません。もし俺があのままスロープの道を行っていたら学校にきちんと着いていたのか?今も不思議に思います。

メールアドレスが公開されることはありません。