ある人が田舎道を車で走っていると若い女の子が一人、ヒッチハイクをしていた。その人は女の子を拾ってあげることにした。その女の子は後ろのシートに座り込んだ。彼女が言うにはヒッチハイクをしていた場所から少し行った先に住んでいるのだという。そこにある自宅まで送ってほしいと言うと、後は黙って外を見ているだけだった。
しばらくして家が見えてきたので、「ついたよ」と言って振り返ると、その女の子は消えてしまっていた。その人は動転して事の顛末をその家の人に話したら、その家には消えてしまった女の子とそっくりの娘がいたという。しかし、その子は数年前に行方不明になっていた。その通りでヒッチハイクをしているのを目撃されたのを最後に。もし、生きていればちょうどその日が誕生日にあたっていたのだという。