足首を掴む青白い手

先日、テストも終わり授業でやることが無かったので、理科の時間に映画のビデオを見ました。はじめは友達と話したり携帯をいじったりして暇をつぶしていたのですが、友達が一人二人と眠りに入ってしまい、とうとう起きているのは私だけになりました。前から見たかった映画だったので「一人で寂しいなあ」と思いながらも鑑賞していました。

しばらくして、誰かに足首をつかまれました。私の友達は悪戯好き揃いなので「また誰かがふざけてやってるんだなぁ」と思って気にせずにいました。しかし、それからしばらくたってもなかなか離してくれません。随分長いことつかまれていい加減うっとうしくなっていた私は「真面目に見てるんだから止めろボケ」と言いました。

すると、私の声に驚いた友達が一斉に起きて「お前何独り言言ってるの?」と言ってきました。私が「今俺の足首を掴んでるの誰?」と少し強めに言ったところ「誰もそんな事はしていない」と友達…。恐る恐る自分の足をみてみました…。

すると私の学校のとは明らかに違う黒い制服を着た青白い手が私の足を掴んでいたのです…。あまりの怖さにその事を友達には言えずに「気のせいだったみたい」と誤魔化して無理矢理笑顔を作りました。
正直、もう映画どころではありませんでした…。

私の通っている学校は、昔制服が学ランだったそうです…。あの手は私の学校を卒業出来なかった私の先輩の霊だったのでしょうか…。とにかく怖かったです。

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