無くなった彼女の生首

ある男が買ったばかりの自慢のバイクで彼女と二人ツーリングに行こうと後ろに乗せて走っていました。朝から出発して走るだけ走り、そろそろ帰ろうと彼女が言うので、しぶしぶ帰る事になりました。小雨が降る中、順調に自宅にむかっています。彼女は彼氏に、雨だからくれぐれも安全運転で飛ばさないでね!そう伝えました。

しかし買ったばかりの新車です。まして彼女が見ているといつもよりスロットルを握る手にも力が入ります。自宅まで後少し気が緩んだのか何でも無いカーブで何かに吸い込まれるかの様に転倒、幸いにも対向車も無くそのまま反対車線のガードレールに激突!彼氏は痛い体をかばいながら彼女を探します。しかし見る感じ自分の回りにはいません。

バイクも無く途方にくれていると遥か100メートル先にバイクと彼女が被さる様に有りました。一目散に現場にむかうと、彼女の体がバイクの下敷に、バイクを退かし彼女に目を向けると見る見る男の顔が青ざめて行きました。

頭が無い!

辺りを見回し懸命に探しました。するとそこから更に50メートル程先にそれらしい物体が・・・・ドキドキと脈打つ心臓を押さえつつ、最愛の彼女の元へ。頭部の前に立ちヘルメットのバイザーを上げると、彼女の目が鋭く開き!
「だから飛ばすなと言ったんだ!!」

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