使用禁止の客室

先輩がまだ小学校のときに、家族で旅行に行ったそうです。そのころの先輩は、霊感があったらしく、よく幽霊をみたそうです。先輩は、千葉県のある旅館に泊まることになりました。その旅館は、夏休みなのに先輩の家族以外は誰も泊まっている様子がなく、がらんとしていました。旅館の人に部屋に案内されると、その部屋は妙に寒い感じがありました。

その部屋は、3階で、すぐ下は崖になっていました。先輩はいつものことだと思い、気にもとめませんでした。夜の2時ころに、先輩は息苦しさを感じ目を覚ましました。すると、先輩の横に小さな男の子が座っていました。先輩が誰か尋ねようとしたとき 「僕、一人ぼっちなの…」と男の子が言いました。「おとうさん、お母さんは?」
と聞くと「お父さんはいない…お母さんもいなくなちゃった。僕ずっと一人ぼっちなんだ。でもね、たまあにお坊さんがくるよ。この前も一人きたんだ。でも、どのお坊さんも僕のこといじめるの。」先輩はだんだん怖くなり、布団を頭からかぶったのですが、その子の声はよく聞こえたそうです。「おふだをはったり、お経をとなえたりするんだ。だからね、みんなここから突き落としちゃうの。そうするとね、僕のお母さんみたいにどこが顔だかわからないくらい、ぐちゃぐちゃになるんだよ。」先輩はいつのまにか寝てしまい、気が付いたら朝でした。

そして、何事もなかったかのように部屋を出ると、旅館の人が通りかかり 「あれ?この部屋に泊まったんですか?この部屋たしかずっと前から使用禁止だったはずじゃ?」「そんなばかな!つい今まで私たちがいた部屋だ」先輩のお父さんが、そう言って部屋をあけようとしたが、鍵がかかっていて、その部屋は決して開かなかったそうです…。

『使用禁止の客室』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2016/10/24(月) 02:51:04 ID:UwMzkzMTU

    恐いんだが…

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