沖縄に伝わる「ヨナイタマ」の伝説

さてヨナイタマ、ヨナタマと呼ばれる伝説は沖縄の宮古島、伊良部島と伝わっています。ある若い漁師が珍しい魚を釣り上げました。顔は女のひとで胸も丸みを帯びていて、れっきとした女性の胸でしたが、足はなく魚の尾びれでした。人魚は助けてほしいと漁師に言いましたが、珍しい人魚を逃がしたくない漁師はそれを断りました。

家に運び料理しようとまな板(炭の上)に乗せ料理しようとしましたが、あまりにも大きいため明日になったら隣の人に手伝ってもらおうと寝ることにしました。その晩、海の向こうから響く低い声がしました。
「ヨナイタマ、ヨナイタマどこにいる、帰っておいで。」
人魚は悲しげに答えました「お父様、私は漁師に捕まりまな板の上にいます。明日になれば殺されてしまいます。」人魚の半身は切り刻まれ塩漬けにされていて、明日になればもう半分も調理される運命です。

父の竜王は「明日朝、津波を送るのでそれに乗って帰ってきなさい。」その言葉通りに津波が襲い、村をあとかたなく流してしまいました。漁師の家と隣家は沈み、通り池と呼ばれる池になったそうです。

メールアドレスが公開されることはありません。