これはバイト先の人から聞いた話。観音崎にある3分間トンネルって有名ですよね。そこに男女3人ずつ計6人で行ったらしいです。
名前の通り普段はトンネル内の照明は消灯していて、入り口のスイッチを入れると3分間だけ点灯するというもの。照明を点灯させ、6人歩きながらしばらく進むと、牢屋みたいなものを発見したそうです。
その異様な雰囲気に立ち止まって神経を研ぎ澄ましていると、突然真っ暗に。照明が消えてしまいました。恐怖も絶頂だったため、それを合図にみんな絶叫して入り口に突っ走りました。顔面蒼白の中、それぞれが顔を見合わして、冷静さを取り戻そうとする中気付いたことがあります。男が一人いない。
もし転んで動けない状態ともあれば一大事なので意を決してもう一度、入りました。何が待ってるかわからない不安と緊張で全員震えていたそうです。結局、牢屋付近まで行っても発見できず、「引き返そう」としようとすると、牢屋にひっつくようにしている人影を発見。その姿からおそるおそる近寄ってみると取り残されていた友人でした。
「なにしてたんだよっ」
と声をかけようとした一人が息をつまらせました。とり残された友人は、一人、取り憑かれた様に牢屋をなめ回していたそうです。