創作にも聞こえると思うけど、お母さんの仲の良い友達も死ぬほどその話をしてる時はビビってたから恐らくほんとの話。それを踏まえて読みたい人は読んでくれ。俺の母親は自称霊感の強い人。今は俺たちを産んで俺たちにその霊感が分けられたらしい、だから今はそういう体験はまったく減ったとのことだ。
これは俺達を産む前の話。俺のお母さんは友達二人と遊びにいってたらしい。それで、長いことベンチに座って話してた、お母さんはベンチの一番端に座ってたらしい。友達達が喉が渇いたから飲み物を買ってくるといって、二人とも少し離れたところの自販機に行ったらしい。そこでお母さんが友達を待ってると、おばあさんが横から話しかけてきた。おばあさんと世間話とかをしてたんだって、ほんとに普通の世間話。 少しそのおばあさんと話してると、友達達が帰ってきて隣に座った。
友達達は小声で二人で何か話してた。お母さんは、お母さん達に気を使って話しかけて来ないんだと思ってた。ほんとにその少し後に、お母さんのすぐ隣に座ってる友達が肘でつついてきた。つつきながら友達が小声で「なあなあ、あんた、誰と話してんの?」って言ってきたらしい。
お母さんは普通に「いや、ここにおばあさんおるやん」って言いながら、おばあさんの方に振り返ったらいなかったんだってさ。お母さんは肝が座ってる人だからか、子供の頃から霊体験してるからか知らないけどそういう事には怖がらない人。で、お母さんの自論なんだけど、最近死んだ人で幽霊になった人は、ほんとに普通の人と区別がつかないらしい。死んで幽霊になって結構時間が立ってる人はだんだん霞んでくるような、透けるような感じになるらしい。