小学生の頃の話。
夏休みのある日、近所の友達と自転車で20分ぐらいの場所にある川に遊びに行ったんだよね。
午後2時ぐらいまで遊んで、友達が塾があるからとその場で解散。一人で家に帰ったんだけど、家に着くとなぜか空が真っ赤な夕焼け。時計を見ると午後5時過ぎ。
どんなにゆっくり走っても30分掛からない場所なのに3時間も経っててビックリ。それで、どうやって帰ってきたんだっけと思い出そうとしたら、思い出せないのよ。家の前で自転車を降りたところからの記憶しかないんだもん。
不思議に思いつつ、風呂に入ってパンツ一丁で居間に行くと母親が血相を変えて『どうしたの! そのおなか!!』と叫びながら俺を指差したのよ。何言ってんだろと視線を落とすと、わき腹に縦横15cmぐらいの真っ黒な痣が出来てた。
痛みは一切なかったから、どこかにぶつけたとかではないと思う。次の日、医者に診てもらったけど原因は不明。
20年経った今でも、色は薄くなったけど痣は残ってる。