去年の夏に体験した話。お前ら、夜の山道をドライブするときは絶対にライト消すなよ。いつも暗闇を走るのが好きで、夜中に山道をのんびりと走るんだけど、走ってる途中で、一瞬だけライト消して「うわ!暗れぇ!」ってやるのが好きなんだ。それで去年の盆に、渋滞避けるため、夕方、山道を通って実家に向かってた。だんだん暗くなってきて、21時ぐらいになったら、山は十分に暗く怖い。そこでいつものようにライトを一瞬消して、暗さを楽しもうとした。
カチ・・・カチ・・・
とライトを消してすぐにつけた。そしたら、消してつけて、明るくなる瞬間、フロントガラスに何かが飛び込んできた。もちろん座席やミラーを見ても誰もいない。そこでなんとなく、また一瞬ライトを消してみた。
カチ・・・!!!!・・・・カチ!・・・
一瞬暗くなった車内で、何か黒いもやもやした人間の形をした何かが隣に座ってた。ライトをつけるともう見えない。あわてて道路脇に停車して、もう一度やってみた。
カチ・・・こっち見てる!!!・・・・カチ・・・ブォン!!!
速攻でライトつけると同時に急発車。大急ぎで山を下って国道にでた。周囲も明るくなって、「もうおk」と思って、もう一度。
カチ・・・!・・・カチ・・・こっち見んな・・・・・
なんかライトを消すっていうのがやばいみたい。大急ぎでファミレスに行って、エンジンきって、ライト消した瞬間に、ハリウッド映画よろしく転がり下車。朝までファミレスに居て、明るくなってから実家に戻った。それからすぐに車の御祓いに行った。大丈夫みたい。車が特殊って言われたよ。とにかく、山道で明かりを消すのは隙ができるみたいでお奨めしない。特に、道祖神が多くあるような地方では、こういうことがよくあるらしい。