真っ黒な人型の物体
僕は霊感などまったくなく、霊体験もまったくしない方なんですが、一度だけ不思議な体験をしました。
僕が高三だった時なので、今から2年前です。入試もすべて終わり、その日は友達と遅くまで遊んでいたので、帰るのがすっかり遅くなってしまいました。駅から家に向かって自転車で走っていると、突然、犬が僕のほうに向かって吠えながらものすごい勢いで走ってきたのです。ぼくはびっくりして、自転車を降りて蹴るまねをしたんです。すると、犬は反対方向に引き返していったんですが、犬が向かっていった方向に、何かがいるんです。
それは、真っ黒でした。10メートルぐらい離れたところに人の形をした真っ黒のものがいるんです。犬はその真っ黒のものの周りを走っていました。よく目を凝らしてみたんですが、目や口などはなく、ただの人の形をした真っ黒な物体でした。
近くに行ってよく見てみようかとも思いましたが、眠かったので帰って寝ようと思い、気のせいだろう疲れてるんだということにして、そのまま帰ってしまいました。
そのことと関係があるのかわかりませんが、次の日、母方の祖母が死に、僕は浪人が決定しました。父の会社が倒産し、一週間後、心臓病で入院しました。僕があの日見た、黒い人はいったいなんだったのでしょうか。
真っ黒な人に揺すられて目が覚めた
去年の夏、まとめサイトにあった『真っ黒な人型の物体』ていう話と少し似ている体験をしたので報告。
朝の五時ごろ。俺は誰かに肩と腕を揺すられて眼が覚めた。こんな時間になんだ と思って俺を掴んでいるやつを見た。見た瞬間、凍りついた。そこには、真っ黒な人がいた。頭には眼も口も鼻も無く、ただただ無言で俺をゆすり続けている。おれは反射的に腕と肩を振りほどこうとしたが、急に身体が動かなくなった。まぶたも閉じられない。そのため、俺はその真っ黒な人を見続けることになった。どれくらい経っただろう。ベッドのギシギシする音が部屋にこだまする。変化がおきた。今まで何も無かった顔に、三つ切れ込みが入り、眼と口らしきものができた。眼はまつげなど無く、眼球だけがこちらを見ている。口は、 笑っている。 白い歯をむき出しにしながら、ニタニタと笑っている。それでもまだ俺を揺すっている。眠っている人を起こすように。
結局、母が9時になって部屋の扉を開ける瞬間までその黒い人は俺をゆすり続けた。地獄のような数時間だった。腕と肩には、少しあざが残っていたので、夢ではない。いったいなんだったんだろう。今のところ、身内に不幸などはありません。ぜんぜん怖くねーじゃねーか!!って思う人は、想像してみて下さい。得体の知れないものに何時間も身体を触れられ、ゆすられ続ける時の恐怖を。少なくとも俺は死ぬほど怖かった。