去年の夏、エライ目にあった。俺は普段夏場は窓を網戸にして寝てるんだが、その日も、そうやって部屋に風を取り込みぐうぐう寝てた。
明け方、俺はふと目が覚めた。ってか何か居る。俺の部屋の窓のすぐ側にはお隣さんの屋根があるんだが、その屋根の上に何かが居る。窓は網戸にしてカーテンをひいてる為に屋根の上の何かは見えないが。(あらかじめ言っておくが俺には霊感云々は一切ない)
しばらくするとその「何か」は突然羽ばたき始めた。
バサバサバサ…バサバサバサ…バサバサバサ
俺は一気に気が抜けた。なんだ、鳥か。トンビかカラスだろうwバサバサバサ…バサバサバサ…バサバサバサ…って待て…トンビやらカラスにしては羽音がでかい。ダチョウとかハゲワシとかが羽ばたいたらこんな音がするんじゃなかろうか。それからも「何か」は、ずっと羽ばたいてた。
バサバサバサ…バサバサバサ…バサバサバサ
そこからは俺は布団を被って震えていた。
後で母と姉にその事を話すと
姉「はいはい夢夢」
母「あんたの部屋は鬼門だから部屋汚くしてて何か出たんじゃない?」
とのこと
それ以来、俺はいつも部屋を片付けている。みんなも部屋を散らかしてると、やって来るかもしれない。
バ サ バ サ 様 が
(因みに、別に俺の回りに不幸があった、とか俺が怪我したとかは一切なかった)