その手のよくわからないものは結構見る質なので、「あー、またなんか見たなぁ。」ってな感じであまり気にしないタイプではある。もう何県だったのかも覚えてないんだけど、たぶん旅先とか出掛け先だったんだ。暇だった自分は、山の中をプラプラと一人で探索していた。ふふふーん♪みたいな感じで暫らく歩いていたら、なんか陰気とも言える場所に出てしまっていた。どんどん歩いて行くと、なんだかドブ臭いような生臭いような匂いがする。ちょっと変なところに来ちゃったかしら?と周りを見渡すと、自分の背丈くらいありそうな青々とした草が辺り一面生い茂っていた。耳を澄ますとなんだか水の音も聞こえる。あー、あっちが川だからなんか臭いのか、とそちらに目を向けると草むらから「ガサッ」と物音が。動物でもいるのかしら?とそちらに目を向けるが、何もいない。でも何か気になってよくよく視線を向けると、なんだか草の一部分が濃い。何かいた。
草よりも濃い深緑で、背丈は小学生の子供くらい。ヌメヌメしてるんだけど、藻なのか毛なのかがわさわさと生えている。よく見ると水掻きみたいなものもある。もしかして河童・・・?河童がいたから臭かったのかしら、など考えつつもなんだかわからないソレが怖い顔をしてこちらを見ている。(たぶん;)敵意がビシバシと感じられて、いまにも飛び掛かってきそうな感じ。「食われたらどうしよう・・・!」と急に怖くなり、「あっしは何も見ていませんぜ?ちっとも気付いていませんぜ?」というフリをして、何食わぬ顔で歩き去りました。だって、怖かったんだもん><ちなみに、頭の上に皿があったかどうかは定かではない。だって、野性にしろ幽霊にしろ基地外にしろ目を合わせちゃいけないから、顔のほうはあまり見れなかった;でも、たぶん全部黒目でロン毛?だったと思う。期待に添えなくてごめん。ちなみに、キュウリも天麩羅も持ってなかったと思う。そんな、河童?を見かけたお話。