岐阜県飛騨地方で河童を見た

私の家は元々岐阜県飛騨地方の出身です。私が生まれる前に亡くなった祖父が、子供の頃に河童を見たと云う話を、よく父にしていたそうです。ある夏の日、幼い祖父は近所に流れる川のかなり上流まで登りました。そこで川の淵の大岩にへばりついている河童を見たと言うのです。その河童というのは大人の人間ぐらいの身長、腕を持ち「カエルと人間のあいの子みたいな感じ(祖父談)」だったそうです。怪我でもしているのか、大岩に凭れ掛かって苦しそうにしていたが、祖父の姿に気がつくと、ちゃぽんと音を立てて淵底に姿を消したそうです。祖父は、あれは絶対河童と云う物に違いない、と言い張っていたそうですが、何処の淵かも知りたかったし、もっと細かい話も聞きたかったものです。しかし、祖父も、父も鬼籍に入ってしまった今はそれも叶いません。祖父は特大のオオサンショウウオでも見たのかな、とも思いますがそれはそれで生物学的にも興味深い話であるだけにとても残念です。


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