草を供えると皮膚病が治る正体不明の『焼け牛信仰』

「焼け牛」というのは怖い話ではないので恐縮なのですが…。神様とは違うようですが、まあそんなものの一種のようです。焼け死んだ牛か何からしく、草をお供えすると皮膚病を治してくれるんだとか。ほこらがあるわけでもなく、何の目印もないただの茂みの一カ所のことをそう呼んで、顔にあばたが出来たりするとそこへ草を一束投げてお参りするのだそうです。

宮本常一(東和町出身)の「忘れられた日本人」の中にもこの話は出ていますが、こちらでは「牛舎が火事になって…」といったような由来が語られていました。父に聞いた焼け牛は特に由来も語られておらず、「牛だから草をお供えする」ぐらいの感覚だったようで、場所も違うよう(父は大島町出身)。たぶん先に「焼け牛」に対する信仰があって、それに由来が後付けされたんじゃないかなと思ってます。

ただ、まるっきり正体不明(焼けた牛ってことしかわからないし、それが何で皮膚病を治すのかもわからない)なところが不気味といえば不気味かも…

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牛はもともと疱瘡に対して抵抗があったことが知られていたらしいです。牛痘なんて治療法も開発されましたしね。これがいつしか転じて、疱瘡の跡つまり皮膚病に効く、となったのではないかというヨタ話を聞いたことがあります。私自身は民俗学には詳しくないので、本当かどうかは不明。

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