80年代頃、オキアミが盛んに採られていたサウスシェトランド諸島水域で、まるで小人のようなオキアミが沢山とれて困っていたらしい。商品として扱えないからだろうか。オキアミサイズで極めて小く、体は透き通っており、目と臓器だけが見えた。良く見ると、手足に五本ずつの指があり、関節などの構造は人間そのものだったと言う。それがかかると、網ごと海に捨てる事もあったらしく、オキアミと一緒にかかる事は無かった。90年代になってからは、網に掛ったという事実は報告されていない。チリだか何処だかの漁業新聞にも、けっこう大きな記事が写真入で載ったという話だ。南極海洋生物資源保存条約(CCAMLR)は、それらしい生物の報告は受けていると発表したが、正式にその存在を認めていない。