友人から聞いた話です。彼は陸上自衛隊の隊員で、訓練などで山にこもることがあります。ある時、山の中で身を隠す訓練をしていて、穴を掘り隠れる訓練をしていたそうです。スコップを使って穴を掘っていると、石のようなものに当たった音がしました。掘り出してみると綺麗な球体の石が出てきました。邪魔になるので他所に置いて穴を掘り、その中に隠れました。土や葉っぱで自分の身を覆い、分からないようにして敵が探しに来るのを待っていたとき、「ガサッ、ガサッ」と藪を掻き分けるような音がして、誰かが来るのを感じました。その誰かはうつ伏せが隠れている彼の背中まで来て立ち止まりました。「あ、見つかっちまった」と思っていると「困るなあ、かってに道しるべを動かしてから。後で戻しとけよ。」背中を踏んでいた誰かはそう言ったそうです。そのまま、スッと背中の感触はなくなり、誰かは消えたかのようにいなくなりました。訓練が終わり、集合したときに「誰か俺を見つけなかった?」と聞いて回ったそうですが、誰もいませんでした。気味が悪くなり、ちゃんと石を元通りにし、手を合わせて帰ったそうです。
彼はこの話をした後で、言いました。「その、誰かの声なんだけどさ、聞こえたってよりも頭の中に響いてきたような感じなんだよな。その時点で人間じゃないって思うよな。」今になって、やっと気が付いたよ。そういいながら苦笑いしていました。
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いや全然怖くないって。
たまたま神さまか物の怪の通り道で
レンジャーしただけ。
本当の自衛隊の怖い話は野営中に自隊の車両に轢かれたとか
そんなの。見通し悪いし訓練だとライト最小限だし。
あと訓練弾のはずが実弾だったりとか……..。