【遺品に起きた異変】海軍だった祖父が亡くなる直前に錯乱状態になった話

祖父は若い頃、海軍士官で某大型艦の砲術(ほうじゅつ)士をしており、生還を期さない殴り込み作戦にも参加したことがあるそうです。戦後、自宅の床の間には祖父が勤務していた艦の大きな金属製の精密模型が飾られていました。そんな祖父も数年前に他界しました。亡くなる前は脳障害を起こし、ひどい状態でした。そして亡くなる直前に事は起こりました。

「高め二、右寄せ二…」
「近、遠」
それまではあまりはっきりしない錯乱、うわごとを言っているような状態だったのですが、突然、目を見開いて若いときに戻ったかのように大きな声で叫びました。
「早く!早く!来ないでくれ!頼むから来ないでくれ!あっちに行ってくれ!もうダメだ、注水!」
そして叫んで力尽きたかのようにすぐ後に亡くなったのです。

その後、祖父の遺品を整理していたときに件の模型に異変が起きているのを発見しました。第二砲塔が引きちぎれて、砲塔(ほうとう)周辺が焼け焦げていたのです。床の間周辺や、そうじ機パックの中などを必至に探し回ったのですが、結局第二砲塔は見あたりませんでした。後に調べてみると、祖父の乗っていた艦は戦闘中に第二砲塔が吹き飛ばされ、祖父は艦橋(かんきょう)でその光景を間近で見ていたそうです。

祖父は亡くなる瞬間、どこにいたのでしょうか。ひょっとしたらあの地獄のような闘いを再び目にしていたのかも知れません。祖父が向こうで戦友達と安らかに休んでいることを祈るばかりです。

『【遺品に起きた異変】海軍だった祖父が亡くなる直前に錯乱状態になった話』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2017/06/02(金) 17:22:52 ID:E5Mzg5NDQ

    うわごとと艦橋からという言葉から推測すると
    砲術士ではなく砲術長ではなかったかと思います。
    大型艦の砲術長だと大尉か少佐かと。
    第二砲塔に被弾して砲弾庫が爆発する危険性から
    注水指示を艦長が出して復唱したのでしょうね。
    安らかにお眠りください。

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