今年の盆休みに実家に帰省した時のこと。庭で焼肉をしてたんだけど、トイレに行こうとして家に一人で入ったんだ。トイレは仏壇のある居間を突っ切っていくと近道なので、廊下から居間につながる障子を開けた。家族はみんな庭に出ていたので、居間は電気が消えており、真っ暗。仏壇の小さなボンボリの光だけが暗闇の中に浮かんでたんだけど、その光に照らされて誰かが仏壇の前にある座卓に座ってるのが見えた。
座ってたのはひいじいちゃん。先年、七回忌をしたはずなんだが。顔はもちろん、座ってる姿勢も昔のままで、着ている服もじいちゃんが生前好きだった青のチェックのチョッキにポロシャツ姿だった。こういうたぐいの現象は生まれて初めてなので、かなりビックリしたけど、ホントに亡くなる前のじいちゃんそのままだったので、怖いという感じはあんまりなかった。
その後、普通にトイレ行って、夜は酔っ払ってその居間で寝たし。むしろ、ひいじいちゃんを見たのが迎え火を焚く前だったので、さすがひいじいちゃんだななんてちょっとおかしかった。生前は、すごくせっかちで出掛ける1時間も前から玄関に座ってるような人だったから。
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↑が8年前に自分が投稿したひいじいちゃんの話。このひいじいちゃんを最近もう一度見たので今回はその話。
二年くらい前の夏のこと。
かんかん照りの昼間、実家の庭の片隅にある家庭菜園でトマトやキュウリなどを収穫してた時、ふと視線を感じて顔を上げると畑の目の前にある家のガラス戸の向こう側に、亡くなったはずのひいじいちゃんが立ってた。
そこはひいじいちゃんが生前暮らしていた部屋で、この畑に野菜の苗を植えて丹精こめて育てていたのもひいじいちゃん。
やっぱり今回も生前いつも身につけてた紺のジャージズボンにポロシャツ姿。足が悪くてがに股気味なのも生きてる時のままだった。
不器用な曾孫がひいじいちゃんの大事な畑で色々してるから心配になって見に来たのかもw
ひいじいちゃんは亡くなった夏になると時たま現れる。そして生きてた頃無口だったそのままに、黙ってまたいなくなる。
霊感ゼロの曾孫は、ひいじいちゃん以外の幽霊はいまだ一度も見たことがない。
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曾祖父ちゃんなら怖くないなー。
話しかけないの?