和歌山の山間部での伝承でしょうか、ネズミのてんぷらを作って河原で待っていると狸狐が人間に化けてそれをねだるそうです。(ねだるというよりは非常にほしがる)そこで「ほしければやるけど金を持って来い」というとしばらくして金を持ってくるそうです。ただし最初は木の葉で作ったお金なのですぐにばれてしまいます。
「本当の金を持って来い!」などとやり取りが数回あるうちに最後は本当のお金をもってくるそうです。ただしこのやり取りの間は何故か非常に眠くなりうっかり寝込むと「ネズてん」を持っていかれてしまうそうです。山本素石さんはこれを友人と二人で実験したそうですが、どうやら眠ってしまい「ネズてん」は取られてしまったそうです。