【龍神様の祟り】井戸を潰して家を立てた友人の話

知り合いの話。彼の友人が家を改築した時のこと。改築してからというもの、友人は目を患ってしまい、終には目が見えなくなった。彼の目が見えなくなると、次は彼の妻と息子の目が悪くなってしまった。

親族は藁にもすがる気持ちで、高名な霊能の先生を呼んだのだという。先生は家に来た途端、井戸を潰しているなと口にした。確かに改築の際、井戸を一つ潰してその上に居間を建てていた。住む所を潰されて、井戸の竜神様が怒っていると、先生は続けて言った。竜神様は人間の目に祟るから、早く怒りを鎮めないと皆が盲になってしまうと。

慌てて神主を呼び、祭事を執り行った。妻君は両目とも回復したが、息子さんは結局片目が見えなくなったのだという。祟りって本当にあるのだよ、彼はそう言ってこの話を教えてくれた。

メールアドレスが公開されることはありません。