私の祖父が捕鯨をしていた頃、海坊主をよく見たそうです。
首のない白く透き通る肌で青い目が横についていて横に大きく裂けたような口があり、腕があったそうです。若い時、祖父は銛をソレに向かって撃とうとしたらしいのですが、睨まれ全身がこわばってしまいました。直後、他の船員に銛の発射台から引き摺り下ろされ、その場にいた皆で念仏を唱えて帰ってもらったそうです。その後、戦争時にもソレに会ったことがありました。海上での戦が終わり大方の船が沈没し暫くすると海の底から上がってきて辺りを見回してまた、潜っていったそうです。当時は、今になれば不思議な事や物が多くあったがそれどころじゃなく必死だったそうです。だけども、確かに色々居たそうです。
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[…] ともないだろうしそれに南極の話じゃないからどうかと思うけど、でも一応似た話「海坊主の白く透き通る肌」だと思ったんで書いときました。ちなみにじいちゃんは今も93歳で元気です […]