奇妙な体験ということで。
私は去年の正月まではうわばみだった。
焼酎だったら1升どころかいつまでも飲めたし、ウィスキーなんて麦茶?みたいなかんじで飲んでいた。
一昨年の大晦日、近くの稲荷神社に弐年参りに行った。
お参りをして鳥居を出たときに、急にゴトン!と何かすごく重い物が私の体から落ちた音がした。
下を見ても何もない。一緒に行った兄も音だけは聞こえたようだった。
体は軽くなった気がしたが、家に帰って体重計に乗っても変わっていなかった。
眠ったら夢に小さな女の子が出てきて、「どう?軽くなった?軽くなった?私えらい?」と、私の周りをぴょんぴょんはねていた。
起きたら元旦で親戚が集まり、当然酒を飲む。
私もいただこうかなーとそれまでのつもりで口をつけた。
しかし体が全く受け付けない。喉に流し込めない。
無理やり流し込んだら、トイレ直行。げえげえ吐いた。
それ以来私は酒が全く飲めなくなった。
周りの人も家族も「何かあったの?」と心配してくれたが、健康診断でも異常も何もない。
今では兄と「あの時のすごい音は、私に憑いていた酒飲みの何かが落ちた音」ということになっている。
しかし酒が飲めないというのも不便なので、夢に出てきた女の子を素直に褒めてあげることが今でもできない。
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うわばみでも憑いてたんじゃないかね