4歳の時(約50年前)の経験。
正月に家族で伊東の大旅館に泊まった時のことだ。
一階の宴会場付近に、“壁が透けている部分”があった。
壁の向こうにある大広間が見え、広間の向こうの中庭が見え、そのまた向こうの渡り廊下まで見渡せる。
子供心にも『その部分は時空がズレてる』ことが分かり、面白いので、透けている壁の前に立ってみた。
祖母が私の名前を呼びながら、オロオロ、キョロキョロと私のまん前を通り過ぎていった。
子供心にも『やり過ぎるとヤバい』と感じたので、適当なところでその異空間から出た。
祖母を追いながら振り返ると、壁は普通の壁に戻っていた。