子供の時、ちょうどアパート暮らしから今の家に引っ越したころ、自分は幼稚園くらいだった。家を買っても庭とかは手入れが全然行き届いてなくて、木材とかレンガの壊れたのとかがゴロゴロしてた。そんなとこで俺は遊んでたんだけど、そこで小さな人に出会った。
記憶もちゃんとしてる。レンガや木材でわらわらしてた所をねぐらにしてた。こういう所が好きだって言ってた。庭が整備されて綺麗になったら、いつの間にかいなくなっちまった。
何て言うのか、ハツカネズミみたいな感じで、全身に毛がはえてた。だから服とか着てなかったように思う。目は黒目がちで、鼻はあんまり覚えてない。ただ、自分がこれは動物ではなく人だと思った根拠はよく覚えてるよ。それは唇がはっきりとあったことと、二足歩行で手が自由に使えてる感じだったこと。今思うと、ハワイとかのお土産でもらう裸の人形みたいな、あんな感じかな。髪の毛はあった気がする。