あまり面白くないけど母方の家系の話を…。
うちの母親の実家は900年以上前から続く家。百人一首にものるとある歌人も先祖だと聞いたけれど、超絶眉唾嘘だろと思っていたら、代々伝わる長い家系図にちゃんと書いてあったから驚き。
そんな家系の特徴は、首筋から背中にかけて結婚相手の男性または父親にしかわからない特徴があること。その家には女しか生まれない。祖母は3人姉妹で妾の子まで女の子だそうな。母親の代で数百年ぶりに男の子が生まれ、一族上げての大フィーバーだったらしい。父親がある時「お前もあの家の子だなあ」と言ってきたので詳しく聞くと、どうやら普通の人と首筋から背中にかけてが分厚い?か何かで違うらしい。姉や母とお互い比べてもわからないし、そもそも祖父と父にしか言われたことがない。よく考えてみると、着物を着た時に上から覗くと見えるうなじあたりの部分かも。背の小さいうちの家系では、女同士では元々確認できない。祖母に聞くと、よく意味はわからないけれどそこに徳を溜め込むらしい。
その家は900年遡っても、いわゆる出来損ないの子は誰一人いない。昔は造り酒屋をしていたから、戦場中も食べ物など何にも困ることは無かったし、家がなくなってしまった人を、家に呼んで一緒に住んだり食料を分けたりしていた。女ばかりだから徴兵もないし、家長は戦争には行かなかったことで人を殺した事がない。はるか昔、寺を二つ三つつくるのに大金を出したこともある。曾祖父は家事見習いを孕ませて子まで産ませたけれど、お妾もその子供も本家に入れてみんな仲良く暮らし、お墓も一緒につくった。土地を国の大事な建造物を建てるからということで、ドームいくつかぐらいの面積も売った。
そのせいかわからないけど、危険なことや霊的なことが起こると必ず助けてくれる。母親は新婚時代、隣の家の奥さんが取り憑かれたかのように暴れ回って家に襲撃に来た時、玄関を開けた途端「苦しい…」と言って倒れ元に戻った。母親の顔を見た途端、反省しなくてはいけない気分になったらしい。私もバイクで走行中に「止まれ!!」という声が耳元で聞こえ、驚いて止まると目の前で車同士の交通事故が発生。 そのまま進んでいたらぺったんこだった。まあこんな話がごろごろ。
以前当たると有名の占い師に、母と姉とで見てもらうと、「大変平凡で幸せな人生です。ここぞというときに強運を発揮し大体は上手くいくでしょう」と全員でお墨付きを頂いた。その代わり悪いことをすると必ず罰があたり、どんな小さいことでも即座に効果があらわれる。例えば食べてはいけないと言われたお菓子をこっそり食べると、大事なぬいぐるみや明日学校に必要なものが、すぐ目の前にあったはずなのにあっという間に消える。それでいけない事だったと自覚し本気で反省すると、また同じ場所に戻って来るなんてことはよくあった。母親も祖母もよく体験していたそうで、当たり前のこととして受け入れられてる。
あと少しだけど夢見の力も女だけある。配偶者の死や事故など、私は始まった時と終わる時どちらも夢に見たけど、大したことないなー。みんな自然にこの力を信じてるから、「徳ためときー」って言葉がよく会話にでてくる。システムとしては代々の徳が首筋に溜まった状態で産まれる→やらかすと罰がすぐに当たるのでプラマイゼロ→何かで徳貯める→ご褒美で守ってもらえたり成功したり。両親が里親の資格を取ったと同時に、姉の彼氏がろくでなしと判明&私の就職が決まった。あと、仏壇はないけど、盛り塩と透明の器に綺麗な水を入れ続けなきゃいけないって決まりがある。