【怪体験】周りが全てスローモーションになる

私はよく子供の頃(幼児~15才ぐらいまで)自分以外の周りが全てスローモーションみたいになる経験をしていた。小さい頃は不思議に思いつつも、そのうち普通に戻るから特に何も気に掛けてなかった。

小学高学年ぐらいからは、友達と遊んで居る時にはその友達に、家に居る時には近くに居る家族に、「ねぇ!なんでゆっくり話すの?なんでゆっくり動くの!?ねぇっ!!」って言ったりしてた。周りは決まって「なんで???なにが?普通にしてるけど」って答える。その答え方も私には「なぁんんでぇぇ・・・?なぁぁにぃぃがぁぁぁ?」みたいな低音でスローモーションに聞こえてた。周りの空気の音(?)、普段は聞こえない音みたいな物も聞こえてて、そういう時は必ず周り全部にうっすら霞が掛かったような、白っぽく世界がユラユラ揺らいで見えてた。でも、みんなは全然驚かずに普通みたいで・・・。

中学生ぐらいになってからは、更に不思議な事があって、私が色んな場所で頻繁に目撃されるようになった。でも私がそこに居るのはあり得ない場所ばかり。身内や同級生、近所のおばさんとか色んな人に言われた。「他人の空似じゃないの~?私じゃないよ~」なんていつも笑って終わってた。

ある時、親友から言われた。
「○○ちゃん(私)、一昨日、バスに乗ってたよね?窓からアタシの方を見てたからアタシ手を振ったのに、シカトするんだもん。酷いな~もう!」
「えっ?一昨日?私は最近は毎日家に居たけど、どこで?」
「○○町で。アタシと目が合ってるのにシカトしてた~」
「え~知らない!そんな場所行ってない!あり得ない!!最近こんな事が多いんだけど、私のソックリさんが市内にいるとしか思えない!」
でも、幼い頃からの親友が私を見間違える事は無い。親友は、間違いなく私だったと強い口調で言い張った。親友曰く・・その時の私は、バスの中から寂しそうな表情をしてこちらを見ていたって。

こんな会話をしていて、ふと気付いた事。私以外がスローモーションになる事が頻繁な時、この私のソックリさんの目撃情報も頻繁だと気付いた。そして、親友がバスの私を目撃したその時間帯も、私が自宅でスローモーションを感じてた時間帯と同じ夕方だった。

現在30代の私は、いつの間にかこんな体験はしなくなってるけど(もう10年は無い)、いったい何だったんだろう・・・と、未だに不思議に思う。白く霞がかったスローモーションと、私のソックリさん(分身?)、何か繋がりがあるのかなぁ・・・。

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