私の一族(父方)は、東北ではちょっと名前の知られている某一族の家臣でした。ただ、その某一族は、徳川家康や豊臣秀吉といった風に、教科書に載る級の有名な一族ではありません。戦国時代専門サイトにたまに名前が出ている、といった程度でしょうか。ちょっと名前が知られてる程度の一族の、家臣の一族…これが私の先祖です。しかし、そんな一族でも、少々のいわれはあるようです。
まず、父方の実家は田舎です。また、田舎にありがちなのですが、隣近所がほぼ一族で固められています。そして私の父が若い頃、実家に隣接する土地を買おうとした事があります。その隣接する土地には遠い親戚が住んでおり、小さな家が一軒建っているだけでした。
さて、父がその土地を買おうとすると、父の母(私の祖母)は大反対したそうです。父はその際、反対する理由を祖母から聞いたようです。しかし、それはあまり良くない内容だったらしく、私が聞いても父は教えてくれませんでした。とにかく父は、「あの家は良くない。一族だけれど良くないから、手出しは出来ない」と言うだけでした。
今、その隣家は空き家です。突然空き家になったのではありません。世帯主であるご主人が、理由不明の失踪をしたのです。そして、それから数年後。今度は失踪者の奥さんの気が触れ、壮絶な方法でな自殺をしました。(申し訳ないですが、内容は書けません。調べると分かってしまうので)そして結局、その家は空き家になりました。