Aさんは学校の昼休みの時は決まってクラスの友達とおしゃべりして遊んだりしてたみたいなんですけど、その日はなんか1人になりたかったらしく近くのダムに気分転換のつもりで行ったのです。なにげに手すりにもたれかかってダムの水が落ちる所をなにげなく眺めていました。
「あれっ?なんだろ…。」
ダムの真下の所、つまり自分が寄りかかっている手すりの真下あたりにに白く何かが浮かんでいるのが見えるのです。何かが浮かんでいる場所から自分の場所までが遠かったので最初はゴミかな?と思ったらしいですがよく目を凝らすと、髪の長い白服を着た女の人と分かりました。それを見てしまったAさんは立ったまま、下を向いたまま、金縛りにかかってしまいました。
ダムの水に浮かんでいた白服の女はみるみるAさんの方に上がってくるのですが、Aさんは動く事も目を閉じる事もできずに、その女が自分の方にはいあがってくるのを黙って見る事しかできませんでした。その白服の女がAさんの顔の正面まではいあがってきました。
「何か用?」
白服の女はそう言って消え、Aさんの金縛りは解けました…。
Aさんはあの白服の女が消えた事でヒドくホッとしました。フーっと一息つき、ふと下を見ると…!さっきの白服の女が顔の目の前にいました。
「やっぱり何か用があるんでしょ!!!!」
白服がそう言った所でAさんは気絶してしまったそうです。