これは、私の婆ちゃんがカラフト(今はロシアの領地)にいたときに起きた不思議な話です。
その当時、長女だった婆ちゃんは、隣町まで毎日何十キロも歩いて出稼ぎに行っていました。家が貧しく、家族を養うのに必死だったそうです。
その日も仕事で、帰る頃には外は真っ暗でした。昔なので街灯もありません。早く帰らないと怒られると思い、暗い夜道を急ぎました。……どれくらい歩いたでしょうか。ポツ、ポツ、と遠くに家の明かりが見えてきたときでした。「何か、妙に明るいなぁ…」と不思議に思ったそうです。
頭上を物凄い勢いで、青白い火の玉が飛んできたのです。ビックリして走って逃げながら火の玉の飛んでいった方を見ると、町で一番大きな小学校がある方向でした。何か嫌な予感がしていましたが、怖かったのですぐに忘れようとしていました。
そして次の週の昼間…その小学校を全焼する火事がありました。火はなかなか消えず、逃げ遅れた上の階の生徒が窓から火に包まれて次々と落ちてきたそうです。下は、焦げた人間が重なりあって、山になってました。その後2~3日燃え続け、全てを焼き払いました。焼き焦げた死体から染みだした、人間の油で火はなかなか消えなかったそうです…
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董卓か!