大学生の頃、音楽サークルに入っていました。ある夏の夜、新宿でのライブが終わりキーボードを担当してくれた女の子を千葉県の松戸までバンドのメンバーと一緒に車で送る事になり、途中ファミレスで食事を取るなどして、千葉県に入った時は午前2時ぐらいでした。
その夜は非常に蒸し暑い夜だったので、突然バケツをひっくり返したような土砂降りの雨が降り出しました。何気なく外を見てるとその物凄い土砂降りの中を五人の小学生が黒いカッパのような物を着て歩き過ぎてゆきました。
「…おい!今の子供たち、何だと思う?」
「何?って…」
「もう夜中の3時近くだぞ!こんな時間に、こんな土砂降りの中に小学生の子供が…何処に行くと思う?しかも、みんなカッパ!傘のやつとかいてもいいんじゃないか?」
すると一人が
「俺…あれはカッパというより防空頭巾に見えたぞ…」