迎えに来たあの世のヒト

病院での看護婦にまつわる恐怖話は数多くあります。私が聞いた中で不思議に思った話をしましょう。
群馬県某病院で働いている看護婦Iさんは霊感が強い人でした。しょっちゅう幽霊をみてしまう人です。

ある日、Iさんは夫婦で入院しているWさんの夫が急死したと聞いて、Wさんに報告しました。Wさんは泣き崩れました。Wさんは言いました。「あの人が あの人が迎えに来る」
Wさん夫婦は仲が悪く、お互いに「早く死ね」などと言い合っていました。そして、夫が先に他界したので迎えに来るというのです。Wさんは「あの人が昨日夢に出てきて、今日の夜迎えに来ると言っていたの。私、まだ死にたくないのに。お願い、看護婦ならなんとかして。」と、恐怖にひきつった表情でIさんに頼み込むので、その日の夜は付き添ってあげることにしました。

深夜1時頃、雨が降りだしました。直感的に、Iさんは、なにか憎悪に満ちたものがやって来たと言いました。ヒタッ ヒタッと足音のような音が近づいて来ます。Wさんは「来たわ。あの人が来たわ。」と震えながら言いました。Iさんも、これは危険だと言いました。部屋のドアの前でその音は止まりました。ドアのノブを回す音が聞こえます。ドアが開き、青ざめた男が立っていました。そこで、Wさんは死んだはずの夫を見て、気絶してしまいました。

あくる日、Wさんは自分が無事なのを知ると、Iさんにお礼を言おうと院内を探しましたが、Iさんは見つかりません。別の看護婦に聞いてみると、Iさんは昨日は休んだという返事が返ってきました。そんなことは無いと思い、Iさん宅に電話をかけてみると「え、昨日?病院になんか行ってないわよ。」と、平然とした返事が返ってきました。

結局、Wさんは助かり、その後何事もなかったようですが、昨日の夜に側にいたIさんの正体は分かりません。夫が本当にWさんをあの世に連れて行こうとしたのかも分かりません。謎が残って後味の悪い話ですね。

『迎えに来たあの世のヒト』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2016/07/19(火) 08:18:30 ID:
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    A0NzgzMTI

    守護霊がIさんに化けていた……?

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