ウチの母方の従兄の話。
その従兄はよく金縛りにあうらしいのですよ。でも別にソレまで怖い経験したわけでもなし、「脳だけ完全に覚醒してて体が寝てる状態」が金縛りだとかそんな話よく聞くし、あんまり気にしてなかったんです。
その日の夜、金縛りにあったときも「いつもの事」だと思ってそのまま流そうとしたらしいんだけど、どうもドアの方から視線…というか気配を感じたそうです。それでも、確認するのも何か怖いし、まぁ気のせいだろって感じで無視してたんですが、その気配がどんどん自分の方に近づいてきたらしいんですよ。(やべぇ!隣に立ってるよーーーーーっ!!)と思った次の瞬間、体の上に何かが乗っかって来たみたいな重さと息苦しさを感じたらしいです。恐る恐る目を開けてみると髪を乱した女の人…だったかな?が、スゲェ形相で自分の上に乗っかってて。流石に怖いから思いっきり目ぇ閉じて心の中で(バァちゃん助けてっ!!!!)って叫んだら、すぐに楽になったらしいんですけど…
バァちゃんの墓参りのときに、なんか久しぶりに来た従兄に聞いたらそう言ってました。「バァちゃんにありがとうって言いに来た」って言ってたからホントなんだと思います。俺も時々金縛りにあうんだけど、これ聞いてからは金縛りの最中に目ぇ開けられません。まぁ元から目なんて開ける気ないし、俺の金縛りはただの疲れから来るものだと思うのですが…とまぁ実話なんだが…別に怖くないね。