商売繁盛をもたらす幽霊

水商売ではお店に幽霊がいると、商売繁盛につながるというジンクスがある。人の集まるところには“良い霊”が集まり、廃墟などの人気(ひとけ)のない場所には“悪い霊”が集まる。それが転じて、「霊がいるところには人も集まる」となったのではないかと。飲食店などの店先の“盛り塩”にも、実は「霊を迎え入れる」という意味もあるらしい。

ある繁盛していた居酒屋さんに、いわゆる「霊の見える人」が立ち寄った。そして角の空いている席を見ながら店員に、「ああ、あそこの席におばあちゃんとそのお孫さんらしい子供がいるね」と話したところ、それを店員から聞いた店長が薄気味悪がってお祓いをした。以来、霊は消えたが、その日を境に客足もぱったり。商売繁盛をもたらす良い霊だったのに、それを祓ってしまったため、客足が遠のいてしまったらしい。

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