少女に関する心霊現象が多発する家

霊感の強いはずの両親がなぜあの家を借りたのか未だに不思議でならない。この話は、今はそこに住んでいないが両親達が約7年前まで住んでいた家の話である。

そこは埼玉県所沢市にある古い一軒家だった。親が借りた時には既に築30年以上は経っていただろう。その前は何年も空き家だったという。その当時、オレは結婚して子供もいて別に住んでいた。弟も一人暮らしをしていて、実家には両親と妹の3人が暮らしていた。 そこには狭い庭があるが、そこには梅の木やら柿の木…はたまたシダのような恐竜の時代を彷彿とさせる変な木がところ狭しと生い茂り、日中もあまり陽が差さない。昼間でも不気味な感じがする。

オレが初めてその実家へ行った時のこと…。初めてということもあり弟と途中で待ち合わせて所沢へ向かった。いざ家の前に来るとオレは首筋に悪寒を感じた。弟は当然だが近寄りたくもないと言っていた。しかしオレ達が何を言おうと後の祭り。弟はその理由をオレにも言わなかった。

ちなみに弟はかつて悪霊や妖怪と闘った若い頃より霊能力が落ちたらしく除霊まではしなくなったようだ。とは言え、やはり弟の能力は絶大であり霊を寄せ付けなかったのか?その実家での1日は何事もなく終わった。しかし…その後実家では案の定、心霊現象が頻発した。

ラップ音は当たり前。
廊下で子供が走るような足音を母親が聞いたり…
小学生ぐらいの女の子が階段を昇る姿を妹が見たり…
その子らしき泣き声を全員が聞いたり…
ある日、リビングで3人で食事をしてた時に階段から物凄い音がしたらしい。
人が転げ落ちたような…
その直後に女の子の悲鳴を聞いたという。
なぜか少女が絡んだ現象が多かった。

母親はたまらず弟に聞いた。弟はついに重い口を開いた。十数年も前にそこに住んでいた少女が重い病気をわずらい長い間闘病した末に亡くなった。その子がもっと友達と遊びたかったと死んだことを悔やんでいると…。

その数週間後、妹の部屋の押入れの奥から一枚の色紙が見付かった。そこには…『〇〇ちゃん早く元気になって』『〇〇ちゃんまた遊ぼう』などと汚い字で沢山書かれた寄せ書きだった。気のいい親達はその少女を哀れみ同情したのか、それから数年間その家に住み続けた。


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