溺死者の安置所として使われていた部屋

以前私が添乗員だった頃にバスのドライバーさんから聞いた体験談で一番怖かったのをお話します。
沖縄県の話です。プライベートビーチのあるホテルに行った時、翌朝は早めの出発だったため、乗務員もお客様と一緒のホテルに宿泊することになりました。

でも、その日は満室で、乗務員のドライバーとガイドは地下の乗務員部屋を与えられました。空いてるときは客室をもらえるのですが、満員の場合は雑魚寝室しかないのです。いくら仕事とはいえ、男女一緒では可哀相だと、ドライバーさんは遠慮して、自分はバスで実家に帰りました。

その後、ガイドの20代の女性がだだっぴろい部屋でたいくつしていると、電話を発見!それは外線も使えるものでした。彼女は早速その電話で、友達に電話…
「…あ、もしもしー!○チャン!わたし~!今ね、泊まりで××ホテルにきてるんだけどさ。ドライバーさんも帰っちゃって、一人でつまんないの~!」
と元気よくしゃべりまくった…すると、友達の○チャン 
「え?何言ってるの~?周りでいっぱい人の声がするじゃん!楽しそうじゃん!」

そう、その部屋はかつて、溺死者などの緊急安置所として使われていたのでした。私はそのホテルに泊まったことはありません。その話を聞いた後に、添乗でそのホテルに泊まった同僚は、確かにその部屋があることを確認しました…

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