昔ある家族が中古の家を購入したそうです。その家はとても綺麗で家族もとても満足していました。引っ越しの準備も終わりもう夜も更けていたので家族も寝ることにしました。しかし深夜、急にけたたましく電話のベルが鳴り始めました。
その音に気付いた父親は、急いで電話の置いてある場所に向かったのですが、不思議な事に電話は鳴っておらずいつの間にかベルも止まっていました。父親は気のせいと思い再び眠りにつきました。
しかし次の晩、再びまた電話のベルが鳴り始めたのです。家族は不気味に思いながらベルの鳴る場所を探し始めました。すると、父親が使われていない部屋の壁の中からベルが鳴っているのを発見すると娘に金槌を持ってくるよう頼み、持ってきた金槌で壁を壊し始めました。
すると普通は壁に空間などあるわけないのに中から黄色い布でくるまれた黒電話が出て来たのです。父親はおそるおそる受話器をとり耳に当てた瞬間倒れ込み、急いで病院に運ばれましたが亡くなりました。しかも不思議な事に電話は壁から無くなっていました。
そして後日、その父親の葬式が開かれた時葬式だと言うのに黒電話にくるまれた布と全く同じ色のワンピースを着た黒髪の女が隅で笑っていたそうです。