3軒の事故物件に住んだ俺の体験談

自殺や事故死などがあった心理的瑕疵物件、いわゆる事故物件と呼ばれる部屋での恐怖体験談。俺は、22歳から28歳まで、心理的瑕疵物件に連続3軒×2年=6年住んだよ。理由は、俺がある資格を取るため、働きながら勉強するため、親戚がやっている不動産会社に就職することになったから。一応、寮という名目で水道光熱費は自分もちで家賃は会社もち。

ちなみに、心理的瑕疵物件というのは、その部屋で自殺や事故死などがあって価値が下がった物件という不動産用語。事故が起きてから、他の人間が1年以上住んだと証明できれば、心理的瑕疵物件として借家人に報告義務はなくなる…ってうろ覚えだが。

1軒目は、豊島区の集合住宅。3ヶ月前に、独身中年サラリーマンが自殺したという物件だった。ここで起きた異常は、主に電気関係。

1.テレビやラジオに雑音が入る
2.夜中1:00~3:00にかけて、電圧の変動が激しい
3.突然、電気製品のスイッチが入ったり切れたりする

3ヶ月住んで報告書を書き上げ、建物全体と部屋の電気関係をチェックしたが全て正常。役所に報告して、違法電波取締車両まで出動してもらったが原因不明。結局、社長と懇意にしている御祓いさんに来てもらって解決。その後、1年半は平和に暮らした。

2軒目は、埼玉県M市の古い分譲マンションというか分譲団地。半年前に、老人が孤独死したという物件だった。ここで起きた異常は、主に水廻り。

1.深夜、突然シャワーが出る。
2.台所・洗面所の水がどんなに蛇口をきつく閉めてもポタポタ流れる。
3.玄関に原因不明の水溜まりができる
4.ベランダに原因不明の水溜りができる

それ以外に、寝ていると布団の上に重さを感じたり、苦しそうな息がフゥゥゥフゥゥゥゥと聞こえたり。これは、御祓いさんに2回来てもらっておさまった。

3軒目は、埼玉県S市の小さな一戸建て。10ヶ月前に、老人が孤独死したという物件。ここは最悪だった。電気とか水廻りの問題ではなく、とにかく出る。朝から晩まで一日中出まくる。朝、顔を洗って髭を剃っていると、鏡の中に老人の顔が映っている。昼間、家にいて勉強していると、家のそこらじゅうに人が歩き回る音がする。寝ていると、枕元でじーっと老人が覗き込む。御祓いさんに4回来てもらって、なんとかおさまった。

まぁ。こんな感じでしたよ。

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