中に入ると消える二階

中学2年生の頃合唱団に入っていて、毎週日曜の練習の後友達と5人で帰っていたら、2階建ての妙なアパート?(なんとなく北欧風)を見つけました。フェンスで囲まれた敷地はかなり広いのに建物は1/3程。残りは大きな木が1本と腰ぐらいまでの雑草?でギッシリ。こんなのあったっけ?と誰一人その建物を知りませんでした。


なんか変だね、人住んでんのかなぁ?と、興味津々でフェンスの端の門から入ると、何が妙なのかわかりました。2階建てなのにどこを探しても階段が無いんです。何これ~と騒いでいたら、1室の窓(磨りガラス)の向こうでムクッと起き上がる人影が見えて、ギャーッッと叫びながらみんなで逃げ帰りました。

次の日曜、練習の後もう一度あそこに行こう!と盛り上がり行ってみたら…建物が無い。無いも何も普通に住宅が並んでました。新築などではないし人も住んでいました。 いつも同じ道を通るので間違う筈も無いものの、近隣をくまなく探しました。が、どこにもありませんでした。おかしな空想をする年頃でも無いし、まして5人もいるし単なる思い違いでは無いと…

結局その後もその妙な建物は見つけられませんでした。
10年以上経ちますが当時の5人と会うと、あれ何だったんだろうね~?と話しています。

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