【 蛇囚人氏の怖い話】転校生の正体

これはもう時間が経ったから話していいよ。って言われた。「やす子ちゃんの話」

のんちゃんって女の子がいてどちらかと言えば物静かで一人で本読んだりするのが好きな女の子で当時小学校三年生で。引っ込み思案な所もあるからお母さん学校で楽しくやってるか心配してはいたの。でもある日学校から帰ってきたらニコニコ笑いながらお母さんに今日あった事を話し始めて。話を聞いてみると、「やす子ちゃんっていう女の子が転校してきて仲良くなったの。今日も一緒に帰ってきたんだよ。」って。ニコニコ笑いながら話すから。よかったねー!ってお母さんも友達ができた事に安心して今度お家に連れてきてね。って言ったらのんちゃんも「うん!」って元気良くこたえて。


それから毎日学校から帰ってくると今日はやす子ちゃんとあれしたこれしたって楽しそうに話すからほんとよかったなーって思ってたんだけど。一つ変な事があって毎朝のんちゃんの髪の毛をお母さんが三つ編みにするんだけど頭の右半分の髪の毛が毎日薄くなっていってしまって。ついには地肌が見えるぐらいになってしまって。病院に連れていったんだけど原因不明で(虐待すら疑われたらしい)とりあえず帽子を被って学校に行かせてたんだけどのんちゃんは全く気にしてない感じで学校から帰ってくるとやす子ちゃんの話を楽しく話して元気良く過ごしてたの。

そしたらある朝のんちゃんが「お母さん水玉のお洋服が欲しいやす子ちゃんが着てるみたいな」って言い出して。おねだりとかした事がない大人しい子だったからちょっとびっくりしたけど、じゃあのんちゃんが学校に行ってる間にお母さん買いに行っておくね。ってこたえたら「うん!」って元気良くこたえて学校に行ったの。でお母さんは水玉のかわいい服を昼間買いに行ってのんちゃんの帰りを待っていたら、のんちゃんが「ただいまー!」って元気良く帰って来たから、のんちゃん水玉のお洋服買っておいたよ!って見せたら。

大人しいのんちゃんが凄い剣幕で「違うよ!こんな水玉じゃなくて!もっと大きい水玉で!色も青じゃなくて赤で!やす子ちゃんとお揃いがいいの!」って怒り始めてお母さん呆気にとられてたんだけどのんちゃんの黒目がそのうちに左右共に外側に寄り始めて。「だってダンプカーにひかれたんだよ!わかる?わかるでしょ。」って言い出して。お母さんが何が何やらわからずにオロオロしてたら背中の産毛が逆立って後ろを向いたら。

ズダボロの白いワンピースを着たのんちゃんと同い年ぐらいの女の子が立ってて。血がついたワンピースはまるで赤い水玉のようになっていて。頭の右半分は削れて無くて。あっこの子がやす子ちゃんなんだ。って思いながら気を失ったんだって。

後日学校に問い合わせたけど転校生などいなくて。結果的には親戚が見つけてきた拝み屋に頼んで。髪の毛も生えてきたんだけど。たまに家族で出かけた時に水玉の洋服を服屋で見つけると今だにのんちゃん凝視して動かない事はあるそうです。

おわり。
途中iPhone二回おちた。
「のんちゃんはやす子ちゃんの事や遊んだ事をお母さんに言った事も何も覚えていない。」ってツイートが反映されてもいないしエラーで返ってきた通知もない。

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