俺が小学生の時の事。 俺と父以外の家族が夜中急にお経らしき呪文を大声で叫ぶ事件が続いた事がある。死んだ婆ちゃんが枕元に立って「この家に悪魔がやってくるからお経唱えなさい!」って言ってくるらしい。
小学生だった俺はそのお経の声が異常に低くて母や兄弟の声とは思えず、めっちゃ怖くて毎晩ガクブルしてた。しかも父は当時単身赴任中で家におらず、起こす役は俺しかいなくて毎晩小便漏らしながら起こしてた。 その騒動があまりに多発しすぎるので、いい加減この家はヤバいんじゃないかという事になり引っ越す事になった。
ただの偶然かもしれんが、引っ越した数週間後に台風でその家が倒壊してしまった。そして家族が夜中に叫ぶ事もなくなり、ようやく騒動は一件落着。しかし俺と父以外の家族は「悪魔」が実際に存在すると今だに言っている。どうやら引っ越す際に「悪魔」らしきモノを見たらしい。
最後に家から出る時になんか暗いモヤモヤしたのが家の中にいたという事。「悪魔」とは台風の事だったのか、本当に「悪魔」が来たのか、家族が見たのは一体何だったのか…